心臓に酸を注射されて殺された少年
2008年10月26日、ハビエルモレナという5歳の少年がメキシコシティの市場で拉致された。誘拐産業が盛んなイスタパラパでは珍しいことではない。貧困家庭の一家は市場で果物を売って生計を立てており、日曜日に市場で遊んでいた少年は姿を消し、二度と帰ってくることはなかった。
地元テレビ局の報道を見たタクシー運転手はハビエルのことを覚えていた。運転手によれば、ハビエルを連れた10代の若者を乗せ、警察署から1ブロック離れた街の外れで降ろしたという。そこでハビエルの母親と落ち合う予定があるとのことだった。ハビエルの母親は運転手に彼の写真を見せたが、そこには家族の友人である17歳の少年も写っていた。驚くべきことに、運転手が乗せた男である。
警察は容疑者の家を急襲し、彼とその家族と、他2名を逮捕した。彼らは、23000ドルの身代金を要求する前にハビエルを殺したと認めた。
ハビエルは心臓に酸を注射されて殺され、メキシコシティ郊外の丘に埋められていた。
2006年、カルデロン就任以降に劇的に悪化した治安は改善を見ず、誘拐が多発するメキシコでは2019年においてもなお、5000人が失踪し発見されていない。
参照
Mexico’s homicide count in 2019 among its highest-the Washington post
Kidnappers Inject Acid Into Boy's Heart-CBS news
Mexican Kidnappers Kill 5-Year-Old By Injecting Acid Into His Heart-digital journal
Kidnapped Mexican boy killed by injection of acid-The seattle times