故郷よりの手紙

日記、感想、メモ、愚痴を書いています。

失踪から11年 ネパール人留学生の行方は

2009年8月31日、サヌ・ラル・マハルジャンのもとに一本の電話があった。福岡市にあるアジア日本語学院に留学中の娘、サビナ・マハルジャンが学校にもアパートにもおらず、消息が不明だと言うのだ。

すぐさま父親はネパールの警察に届けを出し、自国と日本の外務省に娘の捜索を依頼した。娘とは5日前の8月26日、電話で話したばかりだった。「お父さん、勉強も順調だし仕事も見つかったよ。心配しないでね、わたしは元気だから」心配する父親に対し、電話でこう伝えたという。

「娘はよく心配しなくていいよ、と言っていました。姉も日本に呼ぶことを考えていたのに。今はどこにいるのかもわからない。」妹と一緒に日本で暮らす事を夢見ていた姉のビナは、今はオーストラリアで暮らしている。

サビナは2年間の課程を履修しており、卒業が間近だった。8月27日、学校に現れなかった為にスタッフが電話したところ、自転車のタイヤがパンクしたから遅刻すると話していたという。これが把握されている最後の消息である。

日本の警察からネパール大使館への報告によれば、数日連絡のつかない事を不審に思った友人達がサビナのアパートを訪ねた。その後、警察が部屋を捜索したところ、自転車を含めたサビナの私物の大半が消えていたという。

在日ネパール大使館から外務省への手紙によると、サビナは拉致されたと警察は見ており、銀行口座と携帯から捜索を行い、ネパール人の若者を容疑者として逮捕した。しかし彼は犯人ではないことが判明した。

失踪からもうすぐ11年が経とうとしているが、未だに有力な手がかりは得られていない。

 

参照:Distraught dad searching for daughter missing in Japan for 8 years-myRepublica